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シロアリ工事薬剤の効果や特徴、しろあり対策協会認定薬剤の名前をご紹介

カテゴリ:白蟻工事  

防蟻薬剤の系統としろあり対策協会認定薬剤名



まず、薬剤の系統をざっと挙げてみます。

カーバメイト系(Carbamate)
ピレスロイド系(Pyrethroid)
非エステルピレスロイド系(Non-esterPyrethroid)
オキサジアジン系(Oxadiazine)
ネオニコチノイド系(Neonicotinoid)
フェニルピラゾール系(Phenylpyrazole)
フェニルピロール系(Phenylpyrrole)
ジアミド系(Diamide)
メソイオン系(Mesoionic)
メタジアミド系(MetaDiamide)
ホウ酸塩系(Borate)
有機リン系(OrganicPhosphorus)➡しろあり対策協会では禁止・自主規制
有機塩素系(Organochlorine)➡しろあり対策協会では禁止・自主規制
ベイト剤系(IGR)

次に、薬剤の効果などを詳しくご説明します。


カーバメイト系の白蟻薬剤



口からや接触によって体内に入ると、神経刺激を伝える神経伝達物質「アセチルコリン」を分解する「コリンエステラーゼ(アセチルコリンを分解する酵素)」を阻害し、アセチルコリンを過剰に受けることで、神経異常(興奮・麻痺)を起こさせることで白蟻は死に至ります

(この成分の効果に近いのがサリンです)

アルカリ成分には分解されやすく、コンクリート面への散布には弱いと言われています。
さらに、「フェノブカルブ」は厚生労働省より「シックハウスの原因物質になる可能性がある」として室内濃度指針値が設定されてるため、薬剤の有効成分をカプセルに閉じ込めてマイクロカプセル剤として使用・散布するこで「持続性」および「安全性」を高めています。

カーバメイト系 有効成分の名前



・フェノブカルブ(Fenobucarb)

カーバメイト系のしろあり対策協会認定薬剤


※MCはマイクロカプセル剤

・バクトップMC
・バクトップMC「SES」
・フマキラーバクトップMC


バックトップMCの商品紹介画像


ピレスロイド系の白蟻薬剤



蚊取線香などにも使用される天然の殺虫剤でもある除虫菊の花に含まれる「ピレトリン」を模して作られた合成ピレスロイド殺虫剤がこれに当ります。

現在の市販の殺虫剤の大部分がこの成分を利用しているのがこのピレスロイド系です。

口や皮膚から体内に入り、ナトリウムイオンチャンネルを開放し続けることでナトリウムイオンが神経内部へ流入し、異常興奮および神経麻痺起こすことで白蟻は死に至ります

また、人を含む哺乳類や鳥類においては、中枢神経に到達する前に体内で分解されて排泄されてしまうため安全な薬剤として知られていますが、魚毒性が強いため金魚や熱帯魚などを飼育している家では、水槽近くでの煙やスプレー式などの利用は控えることが大事です。
(床下での散布や土中への注入は問題なし)

薬剤自体は他の遅効性薬剤と違い
即効性があり、忌避性(薬剤散布部分にシロアリを寄せ付けない性質)があるため、
被害を早く止めたいという白蟻駆除として効果が期待できます。


ピレスロイド系 有効成分の名前と薬剤名



・ペルメトリン(Permethrin)
・トラロメトリン(Tralomethrin)
・ビフェントリン(Bifenthrin)
・プラレトリン(Prallethrin)
・シフェノトリン(Cyphenothrin )
・ピレトリン(Pyrethrin)
・α-シペルメトリン(α-cypermethrin)
・フェノトリン

ピレスロイド系のしろあり対策協会認定薬剤


※MCはマイクロカプセル剤

・ララップMC
・ララップMC「SES」
・フマキラーララップMC

・白花虫除菊MC-S
・白花虫除菊MC-W
・木部用ガントナー天然ピレトリンMC
・ガントナー天然ピレトリンMC
・キクトップMC

・ホルサー油剤
・ホルサー油剤「SES」
・ホルサー乳剤
・ホルサー乳剤「SES」
・フマキラーホルサー油剤
・フマキラーホルサー乳剤


ホルサー乳剤「SES」の商品紹介画像

・エバーウッド乳剤PC30W ※防腐防カビ剤
・エバーウッド乳剤PH20W ※防腐防カビ剤
・エバーウッド乳剤HP30 ※防腐防カビ剤

・ピレス油剤
・ピレス30WE
・ピレス粒剤
・ピレス乳剤250

・アリピレス20WSE
・アリピレス30WE
・アリピレスFL
・アリピレスME
・アリピレスME2
・アリピレスNB乳剤「SES」
・アリピレス乳剤
・アリピレス木部乳剤20
・ケミホルツアリピレス油剤
・モクボーアリピレス油剤
・モクボーアリピレス乳剤
・ニチノーアリピレス木部乳剤20
・ニチノーアリピレス20WSE
・ニチノーアリピレスME2
・ケミホルツアリピレス乳剤
・ケミホルツアリピレス木部乳剤20
・コシイアリピレス乳剤

・サイゴー乳剤「SES」
・サイゴー粒剤「SES」

・コシマックスBF20乳剤
・ターミダン粒剤
・ドルガードS粒剤
・エクスミン木部処理乳剤C



非エステル・ピレスロイド系の白蟻薬剤



基本的に、ピレスロイドと同様に、忌避性があり効果も異常興奮および神経を麻痺させることで白蟻を駆除します。

上記ピレスロイド系と比べると、耐アルカリ性が比較的強いため、アルカリ性寄りのコンクリートなどにも有効とされています。

非エステル・ピレスロイド系 有効成分の名前



・シラフルオフェン (Silafluofen)
・エトフェンプロックス(Etofenprox)

非エステル・ピレスロイド系のしろあり対策協会認定薬剤



・エコロプロG7
・エコロフェン乳剤
・エコロフェン油剤
・サンヨーエコロフェンCW
・サンヨーエコロフェン乳剤
・サンヨーエコロフェン油剤C
・フマキラーエコロフェン油剤
・フマキラーエコロフェン油剤A
・フマキラーエコロフェン油剤C
・フマキラーエコロフェン乳剤
・フマキラーエコロフェンCW


エコロフェンの商品紹介画像

・シロネン木部用水性乳剤
・シロネン乳剤F
・金鳥シロネン油剤P
・金鳥シロネン油剤C
・金鳥シロネン乳剤A
・コシイシロネン油剤A
・コシイシロネン乳剤A
・ケミプロシロネン木部用水性乳剤

・白アリスーパー21
・白アリスーパー21オレンジ
・白アリパンチNS
・アリゾールCS
・アリンコS油剤C
・ケミホルツ トップエース油剤P

オキサジアジン系・オキサジアゾール系の白蟻薬剤



ピレスロイド系が口や皮膚から体内に入り、ナトリウムイオンチャンネルを開放し続けることでナトリウムイオンが神経内部へ流入し、異常興奮および神経麻痺起こすことで白蟻を殺すのに対して、
オキサジアジン系は、逆にナトリウムイオンチャンネルを完全にブロックすることで、神経伝達が出来ない状態にすることで白蟻が死に至ります。

忌避性(シロアリが薬剤散布部分を避けて通る効果)がない薬剤のため、薬剤に気づかずに他の白蟻にも伝播していく効果があります。

オキサジアジン系 有効成分の名前



・インドキサカルブ (Idoxacarb)
・メトキサジアゾン(Metoxasiazone)※ゴキブリ用

オキサジアジン系のしろあり対策協会認定薬剤



なし


ネオニコチノイド系の白蟻薬剤



1990年初頭から日本でも広まった薬剤で、新しい(ネオ)ニコチン系(ニコチノイド)という名前の通り、煙草に含まれるニコチンに似た構造となっています。

前述のカーバメイト系は
コリンエステラーゼを阻害して、神経刺激を伝える神経伝達物質「アセチルコリン」を過剰に受けることで、神経異常(興奮・麻痺)を起こさせますが
ネオニコチノイド系は、
偽のアセチルコリンとなり大量に放出されることで、結果的には同じように、神経異常(興奮・麻痺)を起こし、動けなくなり、餌を食べれず餓死してしまいます。

散布箇所においては、白蟻に対して非忌避性(忌避性がない:シロアリが気付かずに薬剤の上を通る)のため、白蟻の「グルーミング行動」というお互いに舐め合ってきれいにする習性を利用することで「ドミノ効果」という巣内の他の白蟻へ伝播(薬剤感染が広がること)していく効果が極めて高くなります。

魚に対する毒性は低い一方、
昆虫に対する毒性は(そのための駆除剤のため当たり前だが)強い中、特にミツバチに対する問題が取り上げられることが多い薬剤でもあります。

理由は、この成分が水に溶けやすい性質のため、植物の近くで散布してしまうと、根から毒性を吸い上げてしまい、その花の蜜を採取したミツバチに毒が蓄積されてしまうためです。
※ただし、床下における散布は、外部と基礎内部の土が基礎で遮断されているため防除施工においては問題がないと言われています。

ネオニコチノイド系 有効成分の名前



・イミダクロプリド(Imidacloprid)※アルカリ性に強い
・アセタミプリド(Acetamiprid)
・クロチアニジン(Crossianidin)
・チアメトキサム(Thiamethoxam)
・ジノテフラン(Dinotefuran)

ネオニコチノイド系のしろあり対策協会認定薬剤


※MCはマイクロカプセル剤

・ハチクサンME
・ハチクサンME/cp
・ハチクサンME2
・ハチクサンME2/cp
・ハチクサンSL
・ハチクサン20WE/AC
・ハチクサン20WE/TC
・ハチクサン水和顆粒
・ハチクサンFL
・ハチクサンMC
・JCハチクサンSL
・サンエイムハチクサンFL



ハチクサンMEの商品紹介画像

・ミケブロック
・ミケブロック70WP
・ミケブロック乳剤(木部処理用)
・白アリミケブロック(木部処理用)
・白アリミケブロックオレンジ

・タケロック20DC
・タケロックSP20W
・タケロック8WS乳剤
・タケロックMC50スーパー
・タケロックMCムース
・タケロックMCブロック

・キシラモンMC
・キシラモントラッド
・水性キシラモン3W

・ガントナーSC
・ガントナ-20EC
・ガントナーMC
・木部用ガントナーMC


ガントナーSCの商品紹介画像

・ザモックス
・ザモックス20WE
・ケミプロザモックス20WE

・オプティガードSS
・オプティガードZT
・オプティガード20EC
・オプティガード20EC「SES」
・オプティガードLT
・オプティガードLT「SES」
・オプティガード粒剤
・ケミプロオプティガード20EC
・ケミプロオプティガードZT
・ケミプロ オプティガードLT
・ケミホルツオプティガード20EC
・ケミホルツ オプティガードLT
・ケミホルツオプティガード粒剤
・ケミホルツオプティガードZT
・サンヨー オプティガード20EC
・モクボー オプティガード20EC
・モクボー オプティガードLT
・モクボーオプティガードZT
・FTSオプティガード20EC
・FTSオプティガードZT


オプティガードの商品紹介画像

・ラロール乳剤「SES」
・アクアアリゾールTC
・水性白アリスーパーEx
・TMカウンター
・ECOSE350


フェニルピラゾール系の白蟻薬剤



他の薬剤同様に、口や皮膚から体内に入り、神経を抑制する神経伝達物質である「GABA(γ-アミノ酪酸)」を受ける受容体機能を阻害(ブロック)してしまうことで、神経が抑制できず興奮状態となり痙攣・麻痺を起こし白蟻は死に至ります

非忌避性のため、白蟻は薬剤に触れたことに気付きません。
また、白蟻への影響もすぐにはあらわれない(通常1日~2日ほど生きている)ため、グルーミング行動などによる巣内での伝播性も高いことに加え、ネオニコチノイドと比べ、少ない量で作用します。

しかし、人やペット、および魚類に対する毒性が高いため、
この系統の白蟻薬剤は、人体などへの影響を考慮し、ほとんどがマイクロカプセル剤となっています。

フェニルピラゾール系 有効成分の名前



・フィプロニル(Fipronil)
・ピリプロール(Piriprol)※アルカリ性に強い

フェニルピラゾール系のしろあり対策協会認定薬剤


※MCはマイクロカプセル剤

・アジェンダSC
・アジェンダMC
・アジェンダMC-S


アジェンダSCの商品紹介画像

・グレネードMC「SES」
・ケミホルツ グレネードMC
・コシイグレネードMC
・コダマ グレネードMC
・ニチノー グレネードMC
・フマキラーグレネードMC
・住友グレネードMC


グレネードMCの商品紹介画像

・ネクサスSC
・ネクサス20WE
・ネクサス20LS




ネクサスの商品紹介画像

・水性白アリスーパーPHI・20WE
・水性白アリスーパーPHI
・水性白アリスーパーPHIオレンジ
・白アリスーパー土壌用SC50

・ターミドールHE


フェニルピロール系の白蟻薬剤



フェニルピロール系は、呼吸系を阻害することで白蟻を駆除するとして知られています。
「呼吸阻害剤」とも言われますが、実際は呼吸が出来なくなるのではありません。

多くの生き物は、呼吸をして得た酸素を利用し(体内の60兆個ものミトコンドリアが)生体エネルギー「ATP」の生成をして生きています。

この生成のために酸素が必要となり、酸素を得るために呼吸をするのですが
このフェニルピロール系は、呼吸で酸素を取り入れても、エネルギーが生成されないようになります。

その結果、
呼吸の本来の役割を阻害(=呼吸阻害)することで白蟻は死に至ります

※呼吸とATPについては下記記事で
酸素を使わず、呼吸する? 看護roo!

フェニルピロール系 有効成分の名前



・クロルフェナピル(Chlorfenapyr)

フェニルピロール系のしろあり対策協会認定薬剤



・ステルスSC
・ステルスSC「SES」


ステルスSCの商品紹介画像


ジアミド系の白蟻薬剤



ジアミド系は、口や皮膚から体内に入り、筋肉細胞にあるリアノジン受容体と結合することで筋収縮を起こします。

これにより、白蟻は顎を動かす摂食行動などができなくなり、白蟻は餓死していきます

薬剤の効果自体も非忌避性で遅効性のため、すぐには死なず、グルーミング行動などによる他の白蟻への巣内での伝播性も高くなっています。

また、人間などの哺乳類への安全性が極めて高く、日本国内の基準においても、毒物および劇物取締法の「毒物」「劇物」のどちらにも該当せず、下記のクロラントラニリプロールは、白蟻の薬剤としては唯一、米国環境保護庁の低リスク薬剤(RRP)に指定されています。
(※2021年現在)

ジアミド系 有効成分の名前



・クロラントラニリプロール(Chlorantraniliprole)

ジアミド系のしろあり対策協会認定薬剤



・アルトリセット
・アルトリセット200SC



アルトリセットの商品紹介画像


メソイオン系の白蟻薬剤



ネオニコチノイド系やカーバメイト系のように口や皮膚から体内に入り、神経刺激を伝える神経伝達物質「アセチルコリン」とそれを受け取る「コリンエステラーゼ(アセチルコリン受容体)」における作用を利用するのは同じです。

しかし、
前述の二つ(ネオニコチノイド系やカーバメイト系)が過剰にアセチルコリンを流すことで興奮状態を作り出すのに対し
メソイオン系は
逆にコリンエステラーゼ(アセチルコリン受容体)を阻害(ブロック)します。

これにより、神経伝達が止まり、昏睡状態を引き起こし白蟻は死に至ります

他の白蟻薬剤同様に、薬剤効果が遅効性のためグルーミング行動などによる他の白蟻への巣内での伝播性も高いと言われています。

メソイオン系 有効成分の名前



・ジクロロメゾチアズ(Dicloromezotiaz)
・トリフルメゾピリム(Triflumezopyrim)

メソイオン系のしろあり対策協会認定薬剤



・コシチアズ
・ネクサスゼータ800


メタジアミド系の白蟻薬剤



フェニルピラゾール系と同様に、メタジアミド系も口や皮膚から体内に入ると
神経を抑制する神経伝達物質である「GABA(γ-アミノ酪酸)」を受ける受容体機能を阻害(ブロック)します。
これにより、神経伝達が正しく行われず痙攣・麻痺を起こし白蟻は死に至ります

フェニルピラゾール系との違いは、
フェニルピラゾール系が、受容体を閉じるよう指令を出す作用があるのに対して
メタジアミド系は、細胞レベルで閉じた形に変形させてしまいます。

メタジアミド系 有効成分の名前



・ブロフラニリド(Broflanilide)

メタジアミド系のしろあり対策協会認定薬剤



・オールサイド乳剤
・オールサイドSC
・タケロックEC50木部用
・タケロックSC400土壌用


ホウ酸塩系の白蟻薬剤



2011年9月に木材保存剤として日本木材保存協会の認定を受けてから注目を集めるようになったもので
通常の薬剤が5年で効果が喪失すると言われている一方、ホウ酸は、無機物のため分解されず半永久に持ちます。

効果としては
このホウ酸を、腎臓のない白蟻が薬剤の散布された木材を食べることで徐々にホウ酸が体内に徐々に蓄積され、最後には中毒死を起こします

逆に、人間などの哺乳類においては、腎臓にてホウ素が分解され体外に排出されるため、安全性が非常に高いと言われている。
(ただし、人間でも大量に摂取すると危険。)

しかし、デメリットとして
忌避性はなく、散布した箇所に触れても意味はないため

散布した木を食べられないと効果が出ない

②食べても、すぐに死ぬのではなく、食べ続けることで徐々に体がむしばまれて死んでいく。

③食べ続けて致死量に達した白蟻だけが死に、他の白蟻には伝播しにくい。

などがあげられます。

また、他薬剤が床下の基礎面に散布したり、土間への注入処理をすることで白蟻の侵入自体を防止するのに対し、
ホウ酸は、侵入されて、食べられて、初めて効果が出始めます。

また、分解はされ難い性質の反面、水溶性で水に溶けて流れ落ちてしまうため、地面や水(雨など)に触れる箇所では無意味となってしまいます。

ホウ酸塩系のしろあり対策協会認定薬剤



なし


有機リン系の白蟻薬剤



カーバメイト系と同じく
口からや接触によって体内に入ると、神経伝達物質「アセチルコリン」を分解する「コリンエステラーゼ(アセチルコリンを分解する酵素)」を阻害し、アセチルコリンを過剰に受けることで、神経異常(興奮・麻痺)を起こさせることで白蟻は死に至ります
アルカリ性に弱いため、コンクリート(アルカリ性)を使用するベタ基礎には比較的早く分解されるため、薬剤の持続性は他薬剤に劣ります。
1997年にシックハウス症候群の原因となるとされ、2000年には社団法人しろあり対策協会が自主規制(認定薬剤から除外)、2003年には建築基準法においても、使用を禁止されるようになりました。
そのため、現在、(ほぼ全ての)白蟻業者で有機リン系の防蟻薬剤を使うことはありません

しかし、通常のスプレー式などの市販の殺虫剤においては、今でも多く使用されています。

有機リン系の有効成分の名前



クロルピリホス(Chlorpyrifos)
アセフェート(Acephate)

有機リン系のしろあり対策協会認定薬剤



なし


有機塩素系の白蟻薬剤



戦後から1980年台までに使用されていた有機塩素系の殺虫剤。
万能の殺虫剤として、シラミやノミなどの衛生害虫の駆除剤として使用されていたDDTもこれに当たります。
白蟻だけでなく、人を含めた動物や植物に対しても強い毒性を持ち、匂いもきつく、分解もされにくいため「臭いが、ずっと効く」という昔の大工がよく口にする薬剤です。
この塩素系のクロルデンなどは、毒性も強く、水に溶けにくく分解もされにくいことから、生物濃縮による危険性と発がん性などの懸念から1986年に化学物質審査規制法による「第1種特定化学物質」に指定されたため、それ以降は日本国内での製造・輸入・使用が禁止されています。

現在は、白蟻の薬剤としては使用されていません。

有機塩素系の有効成分の名前



・DDT(dichlorodiphenyltrichloroethane)
・クロルデン(Chlordane)

有機塩素系のしろあり対策協会認定薬剤



なし


ベイト剤で使われる薬剤



キチン合成阻害剤(IGR)や脱皮成長阻害剤と呼ばれる昆虫成長制御成分が含まれており、白蟻が正常に脱皮できないようにすることで白蟻は死に至ります。

ベイト剤の有効成分の名前



・クロルフルアズロン(Chlorfluazuron)
・ビストリフルロン(Bistrifluron)
・ノバフルムロン(Noviflumuron)

有機塩素系のしろあり対策協会認定製品名



・エクステラ(エンシステックス・ジャパン㈲)
・ファーストライン(エフエムシー・ケミカルズ㈱)
・C&Fベイトシステム(㈱バックアップ)
・サブステック(住化エンバイロメンタルサイエンス㈱)
・バイオスAS(ジオファーム㈱)
・サブステックミニ(住化エンバイロメンタルサイエンス㈱)
・セントリコン・システム(ダウ・アグロサイエンス日本㈱)

まとめ



基本的に現在使用されている薬剤の多くが、白蟻1匹に効くものよりも伝播性を高めることで巣ごと駆除するタイプが主流となっています。

参考:作用機作から見た殺虫剤の分類(文部科学省 国立研究開発法人科学技術振興機構運営の電子ジャーナルの無料公開システムより)

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執筆者:岡さん(通称)
・大学卒業後、ウェブ業界へ就職
・その後、転職後、現在まで防蟻業界に10年以上身を置く昭和生まれの現役のしろあり防除施工士
・2020年より白蟻業界での経験を活かし「けんまめ」のエディターとして参加。
執筆者:岡さん(通称)
・大学卒業後、ウェブ業界へ就職
・その後、転職後、現在まで防蟻業界に10年以上身を置く昭和生まれの現役のしろあり防除施工士
・2020年より白蟻業界での経験を活かし「けんまめ」のエディターとして参加。