けんまめTOP > 現役しろあり防除施工による白蟻についての公開記事一覧 > 5年に一度もシロアリ予防が必要ない理由とは?|自分でDIYするなら?
5年に一度もシロアリ予防が必要ない理由とは?|自分でDIYするなら?
きっと、このページに来られた多くの方が
「シロアリ予防はしたくない」
ではなく、
「やらないよりやった方がいいのはわかってるが、費用が高すぎる」と思われている方が多いと思います。
厳密にいえば
「シロアリ予防をしない方がいいと思っているのではなく、提示される費用に対する価値を見出せない」ということなのだと思います。
今回は、ベタ基礎の場合を想定して話をしていこうと思います。
(布基礎は当てはまりません。)
現に、検索語句として
“シロアリ予防 無駄”
“シロアリ予防 必要ない”
“シロアリ予防 意味ない”
という「シロアリ予防」の組み合わせで検索されることが多いという事実が、それを物語っています。
例えば、5年保証のシロアリ予防工事が
1坪単価7,000円で20坪だと140,000円+税だと、
費用は税込154,000円になります。
「5年に一度、15万円近くのお金を払って白蟻予防はする価値があるものなのか」
という思いや、すっきりしない疑問に対して、
周りはどう考えているのか
本当のところはどうなのか
などの、答えを求めている状態の時に検索するキーワードです。
本当に必要ないと思っているなら、そもそも検索などしません。
結論から先に言えば
絶対に5年に一度でないとダメなのかに対しての私の答えは「ノー」です。
そもそも、シロアリ予防は必要ないのかという点に対する答えですが
薬剤効果が効いている間は必要ないというのが事実です。
したがって、これは「必ず5年」という意味ではありません。
薬剤自体も、
その性質や施工方法によっては
5年以上持っている場合もあれば、実は5年も持っていない場合もあります
業者の使用する日本しろあり対策協会(通称「白対協(はくたいきょう)」)の認定を受けている薬剤の多くが
実は通常の試験環境下では7年は持続することが証明されていることは、業者(の経営者など)の多くが知っていることです。
ただ、たとえ、実験にて7年持っていても
近年のベタ基礎で使用するコンクリートなどのアルカリ性の上に散布すると効果が検証された最大期間よりも短くなる場合や
外周に散布することで、雨のたびに流れてしまい実は数年も持っていない場合もあります。
どの時点で完全に薬剤効果が0になる(完全に自然分解されている)のかどうかはわからないため
ほぼ確実に持つだろうという意味で、5年に1度という基準があり(と私は思っています)
薬剤が切れる可能性が高くなる前に再処理を行うことで、
絶えずシロアリ対策がなされている状態を維持しているのが現実です。
そういう意味で言えば、
シロアリ予防は必ず5年に一度する必要があるかと言われると、
絶対に5年とは言い切れないのが事実なのです。
シロアリ予防をしないと白蟻が出るのではなく、シロアリ予防をするから白蟻から家を守れるのです。
・車の事故保険に入っていないと、事故に遭うのか?
・家が火災保険に入っていないと、家は火事に遭うのか?
・歯医者に行かないと、歯周病になるのか?
上記の問いと似ています。
しないからと言って、100%起こるわけではありません。
ただ、シロアリ予防は、工事とセットのため実際のところ
・事故が起こる可能性を限りなく0に車を作り変えて、更に万が一の保険
・家が燃えないように燃えない素材で家を作って、更に万が一の保険
・歯医者で歯周病にならない特別な薬をもらって、更にそれでもなった時の保険
というのが正しいシロアリ予防と保証の形です。
ですので、
シロアリ予防は意味がないのか?という答えに対しては
シロアリ予防は十分すぎるほどにそれ自体に意味があるのです。
実は、上記で述べた「必要ない」などのキーワードよりも多く検索されているのが
“シロアリ予防 自分で”
“シロアリ予防 DIY”
などの、自分で白蟻工事をして出来るだけ安く抑える方法です。
「予防は大事だし白蟻が出たら困るけど、15万円も払うくらいなら自分でやる。」
という気持ちはすごく分かりますし、現に私もそうです。
今であれば、業者が使う白蟻薬剤を一般の人たちがAmazonや楽天で購入することが可能です。
オークションサイトに行けば、業者しか購入できない(取り扱いしていない)ような薬剤も出品されている場合もあります。
シロアリ予防工事については業者にいけば
ざっくりとどんな工事をしているのかが分かります。
・シロアリ駆除を自分でする方法と薬剤によるDIYの予防対策|ファインドプロ
・シロアリ駆除のスゴ技をご紹介 | 株式会社アサンテ
「安くあがるなら、手間と時間はどれだけかけてもいい」
という気持ちがあるなら、自分自身でやってもいいと思います。
(多分、一度やって嫌になるかと思いますが…)
実際、私も自分でしています。
ただし、注意しないといけないのは
・しろあり対策協会で定められた量をきちんと守るなら薬剤代は意外とする
・噴霧したり、土間部分に穴を開けたり薬剤を入れたりというのには機材がいる
・自分でやったら白蟻の防蟻保証はない
という点です。
数年にたった1度の予防のために、シロアリ予防以外にほぼ使いようのない機材をそろえるのもかなりの出費になります。
薬剤は、本当にちゃんと予防するなら、
「白アリ薬剤ミケブロックをご紹介|自分で白蟻工事(DIY)をするならこの薬剤」でも説明しましたが
楽天で購入できる「ミケブロック(土壌処理用 2kg 100倍希釈型)」なら約25,000円ほどです。
木部処理には「白アリ ミケブロック 400ML(木部処理用)50倍希釈型乳剤」で8,000円ほどです。
15坪の範囲に散布するなら床下面だけで必要な薬剤量は最低273リットルです。
これに、土間部分などの土壌への注入を含むと300リットルほど必要になります。
なので200リットル作れるこの薬剤であれば、2袋必要になるので5万円
プラスで、約1万円ほどの木部処理剤を加えると、
薬代だけで6万円ほどかかります。
これに、
最低限の機材(噴霧器・電気ドリル・注入ノズル)やつなぎ(1,000円位で売ってるらしい)なども含めると
15坪の白蟻予防DIY費用=自分の時間(時給?)+10万(薬剤6万+初回のみ機材4万)
私の場合は、会社の許可を得て自分で予防工事をしている分、
薬剤代(業者なので少し安い)だけで済みますが、保証はありません。
シロアリが出てしまえば、結局はそれは自己責任です。
私自身の考えを言えば、
自分でやるのは、自分が業者じゃない限りはあまりお勧めしないということです。
たとえ、数万円ほど安くなっても、
実際の作業だけでなく、自分の時間は結局いろいろ調べたり、物を買ったり、そのあと機材を掃除したりとすごくかかります。
何より、工事後に使いようがない機材の置き場に困ります。
では、どこにいつ頼めばいいかですが
一度も白蟻が出たことがない家であれば大手でなく
比較的価格が妥当(安い)な会社でも良い気もしますし、
今回書いたように7年に一回でいいのではと思っています。
(保証外の期間はもちろん自己責任となりますが。)
このサイトでも「白蟻防蟻保証 10年保証対応 業者一覧」で
10年保証を出している会社もリスト化されているのでお勧めです。
ただし、駆除に関して言えば5年に1度をおすすめします。
なぜなら、駆除の場合は1度の工事では完全に止まっていない可能性も大いにあるからです。
ですので、駆除の場合は5年を2回して、その後は7年に一度とかでいいのではないでしょうか?
「シロアリ予防はしたくない」
ではなく、
「やらないよりやった方がいいのはわかってるが、費用が高すぎる」と思われている方が多いと思います。
厳密にいえば
「シロアリ予防をしない方がいいと思っているのではなく、提示される費用に対する価値を見出せない」ということなのだと思います。
今回は、ベタ基礎の場合を想定して話をしていこうと思います。
(布基礎は当てはまりません。)
本当はシロアリ予防が無駄とは思っていない
現に、検索語句として
“シロアリ予防 無駄”
“シロアリ予防 必要ない”
“シロアリ予防 意味ない”
という「シロアリ予防」の組み合わせで検索されることが多いという事実が、それを物語っています。
例えば、5年保証のシロアリ予防工事が
1坪単価7,000円で20坪だと140,000円+税だと、
費用は税込154,000円になります。
「5年に一度、15万円近くのお金を払って白蟻予防はする価値があるものなのか」
という思いや、すっきりしない疑問に対して、
周りはどう考えているのか
本当のところはどうなのか
などの、答えを求めている状態の時に検索するキーワードです。
本当に必要ないと思っているなら、そもそも検索などしません。
5年に一度のシロアリ予防は必要ないのか
結論から先に言えば
絶対に5年に一度でないとダメなのかに対しての私の答えは「ノー」です。
そもそも、シロアリ予防は必要ないのかという点に対する答えですが
薬剤効果が効いている間は必要ないというのが事実です。
したがって、これは「必ず5年」という意味ではありません。
薬剤自体も、
その性質や施工方法によっては
5年以上持っている場合もあれば、実は5年も持っていない場合もあります
業者の使用する日本しろあり対策協会(通称「白対協(はくたいきょう)」)の認定を受けている薬剤の多くが
実は通常の試験環境下では7年は持続することが証明されていることは、業者(の経営者など)の多くが知っていることです。
ただ、たとえ、実験にて7年持っていても
近年のベタ基礎で使用するコンクリートなどのアルカリ性の上に散布すると効果が検証された最大期間よりも短くなる場合や
外周に散布することで、雨のたびに流れてしまい実は数年も持っていない場合もあります。
どの時点で完全に薬剤効果が0になる(完全に自然分解されている)のかどうかはわからないため
ほぼ確実に持つだろうという意味で、5年に1度という基準があり(と私は思っています)
薬剤が切れる可能性が高くなる前に再処理を行うことで、
絶えずシロアリ対策がなされている状態を維持しているのが現実です。
そういう意味で言えば、
シロアリ予防は必ず5年に一度する必要があるかと言われると、
絶対に5年とは言い切れないのが事実なのです。
シロアリ予防は本当に意味がないのか
シロアリ予防をしないと白蟻が出るのではなく、シロアリ予防をするから白蟻から家を守れるのです。
・車の事故保険に入っていないと、事故に遭うのか?
・家が火災保険に入っていないと、家は火事に遭うのか?
・歯医者に行かないと、歯周病になるのか?
上記の問いと似ています。
しないからと言って、100%起こるわけではありません。
ただ、シロアリ予防は、工事とセットのため実際のところ
・事故が起こる可能性を限りなく0に車を作り変えて、更に万が一の保険
・家が燃えないように燃えない素材で家を作って、更に万が一の保険
・歯医者で歯周病にならない特別な薬をもらって、更にそれでもなった時の保険
というのが正しいシロアリ予防と保証の形です。
ですので、
シロアリ予防は意味がないのか?という答えに対しては
シロアリ予防は十分すぎるほどにそれ自体に意味があるのです。
シロアリ予防を自分でDIY(費用など)
実は、上記で述べた「必要ない」などのキーワードよりも多く検索されているのが
“シロアリ予防 自分で”
“シロアリ予防 DIY”
などの、自分で白蟻工事をして出来るだけ安く抑える方法です。
「予防は大事だし白蟻が出たら困るけど、15万円も払うくらいなら自分でやる。」
という気持ちはすごく分かりますし、現に私もそうです。
今であれば、業者が使う白蟻薬剤を一般の人たちがAmazonや楽天で購入することが可能です。
オークションサイトに行けば、業者しか購入できない(取り扱いしていない)ような薬剤も出品されている場合もあります。
シロアリ予防工事については業者にいけば
ざっくりとどんな工事をしているのかが分かります。
・シロアリ駆除を自分でする方法と薬剤によるDIYの予防対策|ファインドプロ
・シロアリ駆除のスゴ技をご紹介 | 株式会社アサンテ
「安くあがるなら、手間と時間はどれだけかけてもいい」
という気持ちがあるなら、自分自身でやってもいいと思います。
(多分、一度やって嫌になるかと思いますが…)
実際、私も自分でしています。
ただし、注意しないといけないのは
・しろあり対策協会で定められた量をきちんと守るなら薬剤代は意外とする
・噴霧したり、土間部分に穴を開けたり薬剤を入れたりというのには機材がいる
・自分でやったら白蟻の防蟻保証はない
という点です。
数年にたった1度の予防のために、シロアリ予防以外にほぼ使いようのない機材をそろえるのもかなりの出費になります。
薬剤は、本当にちゃんと予防するなら、
「白アリ薬剤ミケブロックをご紹介|自分で白蟻工事(DIY)をするならこの薬剤」でも説明しましたが
楽天で購入できる「ミケブロック(土壌処理用 2kg 100倍希釈型)」なら約25,000円ほどです。
木部処理には「白アリ ミケブロック 400ML(木部処理用)50倍希釈型乳剤」で8,000円ほどです。
15坪の範囲に散布するなら床下面だけで必要な薬剤量は最低273リットルです。
これに、土間部分などの土壌への注入を含むと300リットルほど必要になります。
なので200リットル作れるこの薬剤であれば、2袋必要になるので5万円
プラスで、約1万円ほどの木部処理剤を加えると、
薬代だけで6万円ほどかかります。
これに、
最低限の機材(噴霧器・電気ドリル・注入ノズル)やつなぎ(1,000円位で売ってるらしい)なども含めると
15坪の白蟻予防DIY費用=自分の時間(時給?)+10万(薬剤6万+初回のみ機材4万)
私の場合は、会社の許可を得て自分で予防工事をしている分、
薬剤代(業者なので少し安い)だけで済みますが、保証はありません。
シロアリが出てしまえば、結局はそれは自己責任です。
まとめ
私自身の考えを言えば、
自分でやるのは、自分が業者じゃない限りはあまりお勧めしないということです。
たとえ、数万円ほど安くなっても、
実際の作業だけでなく、自分の時間は結局いろいろ調べたり、物を買ったり、そのあと機材を掃除したりとすごくかかります。
何より、工事後に使いようがない機材の置き場に困ります。
では、どこにいつ頼めばいいかですが
一度も白蟻が出たことがない家であれば大手でなく
比較的価格が妥当(安い)な会社でも良い気もしますし、
今回書いたように7年に一回でいいのではと思っています。
(保証外の期間はもちろん自己責任となりますが。)
このサイトでも「白蟻防蟻保証 10年保証対応 業者一覧」で
10年保証を出している会社もリスト化されているのでお勧めです。
ただし、駆除に関して言えば5年に1度をおすすめします。
なぜなら、駆除の場合は1度の工事では完全に止まっていない可能性も大いにあるからです。
ですので、駆除の場合は5年を2回して、その後は7年に一度とかでいいのではないでしょうか?
現役しろあり防除施工による記事一覧
シロアリの蟻道が出来るまでの期間とは?1か月?1年? (白蟻の生態) |
シロアリの蟻道(ぎどう)と4つの役割とは? (白蟻の生態) |
5年に一度もシロアリ予防が必要ない理由とは?|自分でDIYするなら? (白蟻の生態,白蟻工事) |
白アリ薬剤ミケブロックをご紹介|自分で白蟻工事(DIY)をするならこの薬剤 (白蟻の生態,白蟻工事) |
基礎断熱の家における(建築後の)白蟻対策がほぼ無意味な理由とは (白蟻工事) |
シロアリ工事薬剤の効果や特徴、しろあり対策協会認定薬剤の名前をご紹介 (白蟻工事) |
シロアリ対策にバルサンやアースレッドのくん煙処理は意味がない理由とは? (白蟻工事) |
シロアリ駆除に対する補助金は基本的にありません。火災保険も適用出来ない理由は (白蟻の生態,白蟻工事) |
シロアリの女王の一生をご紹介|副女王や、大きさ・寿命・画像なども (白蟻の生態) |
シロアリのベイト工法とは?料金や目安やメリット・デメリットを紹介 (白蟻の生態) |
ベタ基礎でのシロアリの侵入経路は?新築でも白蟻が出る理由を紹介 (白蟻の生態) |
アメリカカンザイシロアリの駆除方法や保証は?分布や特徴を紹介 (白蟻の生態,白蟻工事) |
羽アリは羽が生えたシロアリ?白蟻の羽アリをご紹介 (白蟻の生態) |
シロアリの大きさは?成虫や卵の大きさをご紹介 (白蟻の生態) |
シロアリにとっての天敵とは?白蟻を餌とする生き物をご紹介 (白蟻の生態) |
もしかしてシロアリ?羽蟻?シロアリに似た虫をご紹介 (白蟻の生態) |
鉄筋コンクリートのマンションやアパートにシロアリは出る?シロアリ駆除費用は誰が負担? (白蟻の生態) |
シロアリの糞(ふん)はどんなもの?アメリカカンザイシロアリの糞は? (白蟻の生態) |
シロアリは食べられる?昆虫食(食用)として白蟻の重要性 (白蟻の生態) |
シロアリはゴキブリの仲間?白蟻駆除でゴキブリはいなくなりますか? (白蟻の生態,白蟻工事) |
シロアリはどうやって意思疎通してるの?シロアリのフェロモンとは? (白蟻の生態) |
シロアリは目が見えない?視力はどれくらい? (白蟻の生態) |
シロアリが直接人体へ与える影響はありますか? (白蟻の生態) |
自然界の益虫でもあるシロアリの自然界での役割 (白蟻の生態) |
シロアリはいつ寝るの?シロアリの睡眠時間は? (白蟻の生態) |
シロアリは冬眠するんですか? (白蟻の生態) |
執筆者:タケルさん(通称) ・大学卒業後、ウェブ業界へ就職 ・その後、転職後、現在まで防蟻業界に10年以上身を置く昭和生まれの現役のしろあり防除施工士 ・2020年より白蟻業界での経験を活かし「けんまめ」のエディターとして参加。 |
執筆者:タケルさん(通称) ・大学卒業後、ウェブ業界へ就職 ・その後、転職後、現在まで防蟻業界に10年以上身を置く昭和生まれの現役のしろあり防除施工士 ・2020年より白蟻業界での経験を活かし「けんまめ」のエディターとして参加。 |